ハイエース車中泊に最適なグレード・型式の選び方完全版【2026年】

ハイエース グレード カスタム

ハイエースで車中泊するなら、どのグレードを選べば失敗しないのか。

これは購入前の方からも、すでに乗っている方からも、本当によく聞かれる質問です。「車中泊に向いているのはどのモデル?」「S-GLとDXは何が違うの?」「ワイドボディは本当に必要?」「ガソリンとディーゼル、どっちが旅向き?」——選択肢が多すぎて迷う気持ちはよく分かります。

正直に言います。ハイエースは車中泊に最も向いた国産バンですが、グレードや型式を間違えると「広いはずなのに使いにくい」「燃費が悪くて旅費がかさむ」「中古で買ったら寒すぎる」といった後悔につながります。逆に、自分の使い方に合ったモデルを選べば、10年単位で満足し続けられる相棒になります。

この記事は、ハイエース車中泊歴10年の筆者が、グレード・ボディサイズ・型式・駆動方式・新車/中古の判断軸を1本にまとめた選び方の決定版です。カタログを並べただけの解説ではなく、実際に車中泊で使ってみて「ここが効いた」「ここで困った」と感じた部分だけを抽出しています。


  1. 結論|車中泊向けハイエースの最適解
  2. ハイエースが車中泊に最強である5つの理由
    1. 理由1|室内寸法が国産バン最大級
    2. 理由2|カスタムパーツの選択肢が日本一
    3. 理由3|リセールバリューが世界トップクラス
    4. 理由4|耐久性が桁違い(30万km走れる)
    5. 理由5|全国どこでも整備できる
  3. グレード選び|S-GLかDXか
    1. S-GLとDXの主な違い
    2. 車中泊でS-GLを推す3つの理由
    3. DXを選んでいい人
  4. ボディサイズ選び|標準/ワイド・ロング/スーパーロング
    1. 4種類のボディサイズと車中泊適性
    2. 標準ボディ・ロングを選ぶべき人
    3. ワイドボディ・ロングを選ぶべき人
    4. スーパーロングを選ぶべき人
    5. サイズ選びの最終判断軸
  5. 駆動方式|2WDか4WDか
    1. 2WDと4WDの違い
    2. 2WDを選ぶべき人
    3. 4WDを選ぶべき人
    4. 意外な落とし穴|4WDの最低地上高
  6. 燃料|ガソリンかディーゼルか
    1. ガソリン2.0L vs ディーゼル2.8Lの比較
    2. 年間走行距離で判断する
    3. 車中泊メインならディーゼルが効く理由
  7. 型式選び|何型を買うべきか
    1. 主要型式の特徴
    2. 新車なら9型|2026年の選び方
    3. 中古なら6型〜8型が狙い目
    4. 避けたほうがいい型式
  8. 新車と中古車|どちらを選ぶべきか
    1. 新車を選ぶメリット
    2. 新車を選ぶデメリット
    3. 中古車を選ぶメリット
    4. 中古車を選ぶデメリット
    5. 予算別の現実的な選択肢
    6. 中古車選びで絶対に外せない3つのチェック項目
  9. 用途別おすすめ早見表|あなたに合うハイエースはこれ
  10. よくある質問FAQ
    1. Q1. ハイエースとキャラバン、車中泊ならどっち?
    2. Q2. ワゴンGLは車中泊に使える?
    3. Q3. ナロー(標準ボディ)で家族4人車中泊は無理?
    4. Q4. 中古ハイエースの相場が高すぎるけど、待てば下がる?
    5. Q5. ガソリンの2.7Lと2.0L、どっちが車中泊向き?
    6. Q6. ディーゼルの維持費は本当に高い?
    7. Q7. 4WDは雪が降らない地域では無駄?
    8. Q8. スーパーロングのハイルーフは本当に快適?
    9. Q9. ハイエースの納期はどれくらい?
    10. Q10. キャンピングカーベース車として買うなら何を選ぶ?
  11. 最終結論|10年乗ってわかった失敗しない選び方

結論|車中泊向けハイエースの最適解

先に結論を書きます。多くの人にとっての最適解はこうです。

  • グレード:S-GL(スーパーGL)一択
  • ボディサイズ:標準ボディ・ロング(夫婦まで)/ワイド・スーパーロング(家族4人以上)
  • 駆動方式:2WD(雪道に行かないなら)/4WD(雪国・林道に行くなら)
  • 燃料:ガソリン(年1万km未満)/ディーゼル(年1万km以上)
  • 新車/中古:予算が許せば9型新車/コスパ重視なら6型〜8型の良質中古

この5つの軸さえ押さえれば、購入後に後悔する確率はほぼゼロになります。逆に、見た目や価格だけで決めると、車中泊に使い始めてから「思ってたのと違う」になりやすい。ハイエース選びは「車中泊での使い方」から逆算するのが鉄則です。


ハイエースが車中泊に最強である5つの理由

そもそも、なぜ車中泊にはハイエースが圧倒的に支持されているのか。スペック表だけでは見えない理由を整理します。

理由1|室内寸法が国産バン最大級

ハイエースの最大の武器は、なんといっても室内空間です。標準ボディ・ロングでも荷室長は約3,000mm、室内高は約1,320mm。大人が立膝で着替えられる高さと、180cm超の人が脚を伸ばして寝られる長さを両立しているバンは、国産では他にほぼありません。

車種荷室長室内高車中泊適性
ハイエース 標準ロング約3,000mm約1,320mm◎ 最高クラス
ハイエース スーパーロング約3,545mm約1,635mm◎ 立って歩ける
キャラバン プレミアムGX約3,050mm約1,320mm◎ ハイエース同等
NV200バネット約2,040mm約1,310mm○ 軽量級
ヴォクシー/ノア約2,000mm約1,400mm△ 段差多い
軽バン(N-VAN等)約1,510mm約1,365mm△ 1人なら可

数字だけ見ると同等のキャラバンも候補ですが、カスタムパーツの選択肢の差で実用上はハイエースが圧倒します(後述)。

理由2|カスタムパーツの選択肢が日本一

ハイエース専用設計のベッドキット、断熱材、サブバッテリー、FFヒーター、ソーラーパネル取付キット——どれも他車種の数倍〜数十倍の選択肢があります。ユーアイビークル、フレックス、ベッドキットドットコム、TRAMPIN、CRSなど、専門メーカーが激しく競合しているので品質と価格のバランスが圧倒的に良い。

「自分の体格・使い方・予算に合うパーツが必ず見つかる」のがハイエースの最大の強みです。これは新車を買って10年後も同じことが言えます。

理由3|リセールバリューが世界トップクラス

ハイエースは新車から10年経っても新車価格の50〜60%で売れる、世界でも稀な車種です。海外輸出需要が高く、特にディーゼル4WDは10年落ちでも200万円以上で取引されます。

つまり、車中泊カスタムに50万円〜100万円かけても、売却時に車両価格と合わせてかなりの金額が戻ってくるということ。これは「使い倒しても損しない」最強の安心材料です。

理由4|耐久性が桁違い(30万km走れる)

ハイエースは商用車として設計されているので、エンジン・足回り・ボディすべてがタフです。ディーゼル車なら40万kmオーバーで現役の個体も珍しくありません。一般乗用車なら廃車になるレベルでも、ハイエースはまだ「中古車として売れる」状態を維持します。

車中泊で日本一周や長期旅をする方にとって、この耐久性は何ものにも代えがたい安心感です。

理由5|全国どこでも整備できる

商用車として圧倒的な販売台数を誇るので、日本全国どこの整備工場でもハイエースは扱えるのが大きな利点です。旅先でトラブルがあっても部品が手に入りやすく、診断もスムーズ。輸入バンや希少車では絶対に得られない安心感です。


グレード選び|S-GLかDXか

ハイエースバンの主要グレードはS-GL(スーパーGL)とDX(デラックス)の2つ。車中泊で選ぶなら、結論からいうとS-GL一択です。理由を整理します。

S-GLとDXの主な違い

項目S-GL(スーパーGL)DX(デラックス)
内装グレード乗用車並みの質感商用車仕様(プラスチック多め)
シートファブリック・厚みありビニール系・薄め
2列目シートセパレート・スライド可ベンチシート・固定
窓ガラスプライバシーガラス標準透明ガラス
パワーウィンドウ全席標準前席のみ(後付けも)
新車価格目安約418万円〜約280万円〜
リセール非常に高い業務用需要のみ

車中泊でS-GLを推す3つの理由

第一に、プライバシーガラスが標準装備であること。車中泊では「外から見えないこと」が最重要で、DXの透明ガラスだと別途フィルム施工(5〜10万円)が必要になります。

第二に、2列目シートのスライド機能。ベッド設置時の自由度が圧倒的に違います。DXのベンチシートは固定なので、ベッドキットの選択肢も狭まります。

第三に、リセールバリュー。S-GLは中古市場で常に需要が高く、10年落ちでも値崩れしにくい。DXは業務用としては優秀ですが、個人売却時の評価は明確に下がります。

DXを選んでいい人

  • 仕事兼用で、車中泊は年数回程度
  • とにかく初期費用を抑えたい
  • カスタムは自分でDIYするから、純正装備にこだわらない
  • リセールを考えず、長期所有で乗り潰す前提

逆に、これに当てはまらない方は素直にS-GLを選んだほうが結果的に安く済みます。DXに後付けでガラスフィルム・パワーウィンドウ化・シート交換をすると、差額の140万円近くがあっという間に消えます。


ボディサイズ選び|標準/ワイド・ロング/スーパーロング

S-GLを選んだら、次はボディサイズの選択です。ここで多くの人が迷いますが、「何人で寝るか」で機械的に決められます

4種類のボディサイズと車中泊適性

サイズ全長/全幅/全高就寝可能人数車中泊適性
標準ボディ・ロング4,695/1,695/1,980mm大人2人夫婦・1人旅の定番
ワイドボディ・ロング4,840/1,880/2,105mm大人2人+子供1人家族3人なら最適解
ワイドボディ・スーパーロング5,380/1,880/2,285mm大人2人+子供2人家族4人で快適
ワイドボディ・スーパーロング(ハイルーフ)5,380/1,880/2,285mm大人2人+子供2人+立てるバンライフ最強

標準ボディ・ロングを選ぶべき人

1人〜大人2人で車中泊する大多数の方は、これで十分です。荷室幅は約1,520mmあるので、夫婦が並んで寝ても窮屈ではありません。

標準ボディの最大の利点は「日常使いとの両立」です。一般的な機械式駐車場(全高2,000mm制限)にギリギリ入る、立体駐車場で困らない、住宅街の細い道でも気軽に入れる。これらはワイド・スーパーロングでは叶いません。

ワイドボディ・ロングを選ぶべき人

家族3人(夫婦+子供1人)で車中泊するなら、標準ではなくワイドが正解です。荷室幅が約1,730mmまで広がるので、3人並んで寝ても余裕があります。

ただし、全幅1,880mmは住宅街では明確に大きく、立体駐車場の制限にも引っかかります。「自宅の駐車場と日常の運転環境」を必ず先に確認してください。

スーパーロングを選ぶべき人

家族4人以上、または「車内で立って着替えたい」「ハイルーフで天井に荷物を置きたい」という方はスーパーロング一択です。ハイルーフ仕様は車内で大人が立てるので、車中泊の快適性が別次元になります。

ただし、全長5,380mm・全高2,285mmは普通車のサイズを大きく超えます。運転スキル・駐車環境・取り回しに自信がない方は避けたほうが無難です。実車を見ずに買うと、納車後に後悔する事例が一番多いサイズでもあります。

サイズ選びの最終判断軸

  • 1人〜夫婦:標準ボディ・ロング(一択)
  • 家族3人:ワイド・ロング
  • 家族4人以上:ワイド・スーパーロング
  • 車内で立ちたい:スーパーロング・ハイルーフ

大切なのは「将来の家族構成」も見越すこと。今は夫婦2人でも、5年後に子供がいる可能性があるなら、最初からワイドを選ぶのもアリです。ハイエースは10年単位で乗る車なので、長期目線で決めましょう。


駆動方式|2WDか4WDか

ボディサイズが決まったら、次は駆動方式です。ここは「どこで車中泊するか」で明確に分かれます

2WDと4WDの違い

項目2WD4WD
車両価格差+25〜35万円
燃費良い2WD比5〜10%悪い
最低地上高低め(185mm)高め(200mm)
雪道走破性スタッドレスで対応可圧倒的に強い
未舗装路避けたい得意
リセール普通非常に高い

2WDを選ぶべき人

関東以南の都市部で使い、雪山や未舗装路に行く予定がない方は、2WDで十分です。燃費が良く、初期費用も30万円安い。冬場のスタッドレスタイヤがあれば、年に数回のスキー旅行程度なら問題ありません。

4WDを選ぶべき人

以下のいずれかに当てはまるなら、迷わず4WDです。

  • 東北・北陸・北海道在住、または雪国によく行く
  • 車中泊で林道・キャンプ場の悪路にアクセスする
  • 10年以上乗る前提で、リセールも重視したい
  • 災害時の備えとして走破性を確保したい

特に重要なのはリセールバリューです。ハイエース4WDは海外輸出需要が極めて高く、中古市場で常に品薄。10年落ちでも2WDより50〜100万円高く売れることが珍しくありません。初期投資の30万円は、売却時に余裕で回収できます。

意外な落とし穴|4WDの最低地上高

4WDは2WDより15mm車高が高いので、機械式駐車場の高さ制限に引っかかりやすいです。立体駐車場やコインパーキングの2,000mm制限には標準ボディ4WDでもギリギリ。自宅・職場の駐車環境は必ず事前確認してください。


燃料|ガソリンかディーゼルか

駆動方式の次に決めるのが、エンジンタイプです。ここも使い方で明確に分かれます。

ガソリン2.0L vs ディーゼル2.8Lの比較

項目ガソリン2.0Lディーゼル2.8L
車両価格差+40〜50万円
実燃費8〜10km/L11〜13km/L
燃料単価レギュラー軽油(レギュラー比-15円程度)
トルク普通圧倒的に強い
静粛性良い低速時に音が大きい
耐久性20万km級40万km級
リセール普通非常に高い
環境規制制約少ない都市部の規制対象になる場合あり

年間走行距離で判断する

燃料選びの最大の判断軸は「年間走行距離」です。

  • 年5,000km以下:ガソリン一択(差額40万円を回収できない)
  • 年5,000〜10,000km:ガソリン推奨(リセール考慮ならディーゼル)
  • 年10,000km以上:ディーゼル推奨(燃料費差額で5年で元が取れる)
  • 年20,000km以上:ディーゼル一択(燃料費+耐久性で圧倒的に得)

車中泊メインならディーゼルが効く理由

車中泊で日本各地を旅する方には、ディーゼルを強く推奨します。理由は3つ。

第一に長距離での燃料費差。1日500km走る旅では、ガソリンとディーゼルで1日2,000円以上差が出ます。10日の旅で2万円、年間で考えると相当な金額です。

第二に低速トルクの太さ。荷物満載で坂道を登る時、ディーゼルの太いトルクが圧倒的に楽。山道や高原の車中泊スポットへのアクセスでストレスがありません。

第三にFFヒーターとの相性。ハイエース車中泊で人気のFFヒーターは軽油式が主流なので、ディーゼル車なら本体タンクから直接燃料を取れるのが大きな利点です。ガソリン車だと別タンク設置が必要になります。


型式選び|何型を買うべきか

ハイエースは現行の200系(2004年〜)の中で、マイナーチェンジを重ねて1型〜9型まで進化してきました。中古車を検討する際は、型式によって装備が大きく違うので注意が必要です。

主要型式の特徴

型式年式主な特徴車中泊での評価
4型2013〜2017LEDヘッドライト追加・安全装備強化○ コスパ良好
5型2017〜2020Toyota Safety Sense標準・LED化進む◎ バランス最強
6型2020〜20215型のマイナーアップデート◎ 中古の狙い目
7型2021〜2023ディーゼル新エンジン・安全装備刷新◎ 燃費改善
8型2024〜2025ディスプレイオーディオ・装備充実◎ 完成度高い
9型2026〜全車速ACC・パノラミックビュー標準◎ 最新仕様

新車なら9型|2026年の選び方

予算が許せば、最新の9型がベストです。全車速追従ACCとパノラミックビューが全車標準になり、長距離移動の負担が劇的に減りました。8インチディスプレイオーディオも標準装備。

ただし、新車価格はSGLで約418万円。8型から41万円の値上げで、「最新装備にそこまでの価値があるか」は使い方次第です。長距離高速移動が多い方には9型のACCは効きますが、街乗り中心なら8型でも体感差は小さめです。

中古なら6型〜8型が狙い目

コスパ重視なら、6型〜8型の良質中古が最強です。理由は3つ。

第一に、Toyota Safety Senseが搭載されていること。衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープ、オートハイビームなど、安全装備が9型と大差ないレベルで揃います。

第二に、ディーゼルエンジンの完成度が高いこと。7型以降の1GD-FTV型エンジンは熟成が進み、燃費・静粛性・耐久性すべてが良好です。

第三に、カスタムパーツが豊富で安いこと。発売から年数が経っているので、ベッドキット・サブバッテリーキット・FFヒーター取付実績が膨大に蓄積されています。

避けたほうがいい型式

1〜3型(2004〜2013年)はDPR詰まりやインジェクター不具合が出やすく、整備コストが膨らみがちです。初心者が安さだけで手を出すと、購入後の修理費で逆に高くつくことが多いので注意してください。中古を狙うなら4型以降が無難です。


新車と中古車|どちらを選ぶべきか

最後に、新車と中古車の判断軸です。これは予算と価値観で分かれます。

新車を選ぶメリット

  • 最新装備(9型のACC・パノラミックビュー)
  • 5年保証・無償整備
  • カスタムを白紙から組める
  • 納車時の感動と所有満足度

新車を選ぶデメリット

  • 納期が長い(半年〜1年待ち)
  • 初期費用が大きい(総額450万〜500万円)
  • 1年で価値が10〜15%下がる

中古車を選ぶメリット

  • 即納可能
  • カスタム済みの個体を選べる
  • 新車より100万〜200万円安い
  • 5年経過しても価値が下がりにくい

中古車を選ぶデメリット

  • 状態の見極めが難しい
  • 修復歴・走行距離の確認が必須
  • 保証が短い(販売店次第)

予算別の現実的な選択肢

予算現実的な選択肢備考
200万円以下4型〜5型の中古走行距離10万km前後
250〜350万円6型〜7型の中古5万km前後の良質個体
350〜450万円8型中古 or 9型新車(DX)装備で選ぶ
450〜550万円9型新車(S-GL)カスタム前提
550万円以上9型新車+カスタム済みキャンパー仕様も視野

中古車選びで絶対に外せない3つのチェック項目

中古ハイエースを買う時は、以下の3つだけは必ず確認してください。これを外すと、購入後に泣くことになります。

  1. 修復歴の有無:ハイエースは商用使用で酷使される個体が多く、追突歴は要警戒
  2. サビ・腐食:特に下回り・バックドア下端・スライドドアレール付近
  3. 整備記録簿:定期的に整備されているか、何km時点で何を交換したか

可能ならハイエース専門店で買うのがベストです。一般中古車店ではハイエース特有の弱点を見抜けないことが多く、購入後にトラブルが出やすい。専門店なら整備記録も詳細で、保証も手厚い傾向があります。


用途別おすすめ早見表|あなたに合うハイエースはこれ

使い方推奨グレード推奨ボディ推奨燃料予算目安
1人で週末車中泊S-GL標準ロングガソリン300〜400万円
夫婦で月1〜2回車中泊S-GL標準ロングガソリン350〜450万円
夫婦で全国旅行S-GL標準ロングディーゼル400〜500万円
家族3人で車中泊S-GLワイド・ロングディーゼル450〜550万円
家族4人で車中泊S-GLワイド・スーパーロングディーゼル500〜600万円
雪国・北海道在住S-GL標準/ワイドディーゼル4WD450〜550万円
バンライフ移動生活S-GLスーパーロング・ハイルーフディーゼル4WD550〜700万円
仕事兼用で車中泊年数回DX or S-GL標準ロングガソリン250〜350万円
コスパ最優先S-GL中古(5〜6型)標準ロングガソリン200〜300万円
趣味+投資(リセール狙い)S-GL標準ロングディーゼル4WD500〜600万円

よくある質問FAQ

Q1. ハイエースとキャラバン、車中泊ならどっち?

室内寸法はほぼ互角ですが、カスタムパーツの選択肢でハイエースが圧勝します。ベッドキット、断熱材、サブバッテリーシステムの種類は5〜10倍違います。価格・リセール面でもハイエースが有利。よほどのキャラバン推しでない限り、迷ったらハイエースが正解です。

Q2. ワゴンGLは車中泊に使える?

使えますが、おすすめしません。ワゴンGLは乗用登録(3ナンバー)で、シートが多くて荷室が狭い構造です。車中泊メインなら、バン登録(4ナンバー)のS-GLを選ぶべき。リセールも維持費もS-GLのほうが優れます。

Q3. ナロー(標準ボディ)で家族4人車中泊は無理?

不可能ではないですが、現実的ではありません。荷室幅1,520mmに大人2人+子供2人を寝かせると、子供がかなり狭くなります。家族4人なら素直にワイド・スーパーロングを選ぶべきです。「狭くても寝られる」と「快適に寝られる」は全く違います。

Q4. 中古ハイエースの相場が高すぎるけど、待てば下がる?

残念ながら、当面下がる見込みは薄いです。新車価格の値上げが続く限り、中古相場も連動して上がり続けます。「いつ買っても今が一番安い」状態がここ数年の現実です。本気で買うなら、相場が下がるのを待つより、状態の良い個体を見つけたタイミングで買うのが正解です。

Q5. ガソリンの2.7Lと2.0L、どっちが車中泊向き?

2.7Lは安定感があり高速巡航が楽、2.0Lは燃費が良い。車中泊で長距離を走るなら2.7L、街乗り中心なら2.0Lが目安です。ただし2.7Lは販売台数が少なく中古でも流通量が限られます。新車購入時の選択肢として検討してください。

Q6. ディーゼルの維持費は本当に高い?

燃料費は安く、税金は1.5倍程度。総維持費で見ると年間1万km以上走るならディーゼルが必ず安いです。ただしDPF再生・尿素水(AdBlue対応車)・インジェクター点検など独特のメンテが必要。これらを面倒に感じる方はガソリン推奨です。

Q7. 4WDは雪が降らない地域では無駄?

雪が降らない地域でも、リセール目的なら4WDは合理的です。海外輸出需要で4WDは常に高値で取引され、10年落ちでも2WDより50〜100万円高く売れます。「初期投資30万円で売却時+50万円」のリターンは十分元が取れます。

Q8. スーパーロングのハイルーフは本当に快適?

圧倒的に快適です。室内高1,635mmは身長170cmの人が立って歩けるレベル。着替え、料理、子供の遊び場として大活躍します。ただし全高2,285mmは機械式駐車場・地下駐車場には絶対に入りません。駐車環境を確保できる方限定の選択肢です。

Q9. ハイエースの納期はどれくらい?

2026年現在、新車の納期はグレード・カラーによって3ヶ月〜1年です。人気のディーゼル4WD・特定カラーは半年以上待つことも。急ぐなら良質な中古車、待てるなら新車という判断になります。販売店にもよるので、複数店舗で見積もりを取って比較してください。

Q10. キャンピングカーベース車として買うなら何を選ぶ?

S-GL・ワイドボディ・スーパーロング・ディーゼル4WDが定番です。キャンピングカービルダーの大半がこの仕様をベースにしているため、後からの改造・パーツ追加で困りません。「車中泊から本格キャンピングカーへ進化させたい」方は、最初からこの仕様を選ぶのが正解です。


最終結論|10年乗ってわかった失敗しない選び方

10年間ハイエースで車中泊を続け、何度も買い替えと比較を繰り返した僕の最終結論はこうです。

迷ったら「S-GL・標準ロング・ディーゼル・2WD」が最大公約数です。

理由は3つあります。

  1. 1人〜夫婦の車中泊なら、これで快適性・燃費・取り回しすべてが両立する
  2. 10年後にリセールしても、最も需要が高い仕様なので値崩れしにくい
  3. カスタムパーツの種類が最も多く、後からどう仕上げても失敗しない

そのうえで、以下の条件があれば積極的にスペックを上げてください。

  • 家族3人以上 → ワイドボディに変更
  • 家族4人以上 → スーパーロングに変更
  • 雪国・林道 → 4WDに変更
  • 街乗り中心・年5,000km未満 → ガソリンに変更

逆に、見た目や流行で「とりあえずスーパーロング」「とりあえずハイルーフ」と選ぶと、日常の駐車・取り回しで毎日ストレスを感じることになります。ハイエースは10年単位で乗る車だからこそ、自分の生活サイズに合ったモデルを選ぶのが何より重要です。

このページで「自分が買うべき一台」の輪郭は見えたはずです。実際の装備や寝床作りについては、以下の関連記事で深掘りしています。


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